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276ページ、写真32ページ
 
ブラックサムライの目次
 

著者 ウェイン ブラウン

子供が育ついい環境-P26

詩「勝手な思い」-P97

日本語教師への期待-P105

黒人聖母マリア-P150

広大な北京-P162

葛藤と人生の意味-P182

二度目のカナダ-P209

活気に満ちた香港-P223

 


「ブラック サムライ」から一部をご紹介

ウェイン アーウィン ブラウン

香川県国分寺町の新居- Page 69

アパートの部屋は快適な広さだった。畳(井草で作られたマット)の六畳ニ間、キッチン、そして小さなダイニングがあった。このようなスタイルは2DKと呼ばれている。お風呂のバスタブがアメリカで慣れ親しんだものより小さく、また横長ではなく縦長なので、入る時はしゃがむのか?と思った。アパートの前後、玄関とバルコニーの前には田んぼが広がっていた。夜バルコニーに立ち田んぼを見渡しては、今本当に日本にいるんだなあ、と実感した。町から30分もしないで山まで歩いて行けた。川や小川もあり、釣りをする子供達をよく見かけた。町にはレストランは2件、焼き鳥屋(韓国式とも日本式とも言える、バーベキューのように鶏肉を自分で焼いて食べる店)とマクドナルドだけだった。その他の店は食料品店が2件、パチンコ店(日本式ピンボールの賭けゲーム)が数件で、夜9時ともなると、店は全て閉まり、町は真っ暗になった。広告の明り、街燈、月の光だけが町を照らしていた。田舎に住むとはこういうことなのかと思った。日本語で「イナカ」と言う。


遠距離恋愛- Page 94

この三週間のプログラムで、私たち二人はお互いを理解しあった。彼女は魅力的で、きれいな女性だった。小麦色の肌をし、ショートカットの髪がよく似合っていた。また遊び心を持ち合わせ、まわりを楽しませる快活な性格だった。プログラムの3週目で知り合い、話をするようになっていった。コーネルでの最後の夜、寮の彼女の部屋で何時間も語りあった。その後も友人として住所やメールアドレスの交換をし、元気にしているか、どんな生活をしているかと、連絡を取り始めた。彼女との関係が発展したのは、私がメキシコから戻りUCLAに通い始めた時だ。彼女のことをもっとよく知りたくてメールだけでなく、手紙で写真を送り、電話でも話をするようになり、だんだん親しくなっていった。彼女は、私の心に刺激を与えてくれる女性で、私はそこが好きだった。何時間も電話で話をした。心に浮かぶどんなことも話せた。私ならこう言うに違いないと彼女は私に期待し、私の言葉を求めていた。彼女は料理が好きで、カリフォルニアに遊びに来てくれた時、初めてごちそうになった。この時彼女を観光案内し、家族や友人にも紹介した。彼女がクラーク・アトランタ大学を卒業する時、私はアトランタに行き、彼女の家族と友人に会った。


A Battle

with Frustration - Page 225

一人異国に暮らすのは簡単なことではないし、私のように一人身だとなおさらだ。これまで何もかもがうまくいったわけではない。努力が報われるのは半分くらいだ。チャンスを手にしても、全て成功するとは限らない。しかし私は、すべてに全力で取り組み、初心を貫いてきた。約束した期日を守り、人間関係を広げ、ある生活パターンを毎日続けてきた。苦悩する時があっても、いい人生だと思う。これでいいんだ、と信じている。時折気持ちがなえる時は、自分を奮い立たせながら一歩一歩前に進んできた。そしてこれからもそうしていくだろう。


「ブラック サムライ」からいくつかの言葉をご紹介

ウェイン アーウィン ブラウン

教育を受ける機会が阻害されたのが人種という理由ならば、まったく許されない行為である。- Page 28

私は富士登山の間「気は体に勝る」ことを思い出していた。そうでなければ、寒さと疲労に耐えられず、途中でリタイアしていただろう。- Page 32

黒人なら一度は、「人生の選択肢は少ない、たどるべき人生の選択肢は限られている」と言われたことがあるはずだ。そんな若者に伝えたい。人生とは自分が選択して歩むものだと。- Page 38

メキシコは私がアメリカを離れて初めて住んだ国で、異国の文化、言語、人々の中で多くを経験し、国際感覚を身につけるとはどういうことかを学んだ。- Page 46

日本はアメリカに次ぎ、ラップ音楽関連商品の売上で三本の指に入る。アメリカ黒人のラップアーティストや黒人文化のファッション、髪型、トータルな雰囲気、音楽までそっくりまねた若者をよく見かける。- Page 87

町の人口1万6400人のうち外国人はたった一人で、何の苦労もなく誰かと話をしたいと思うことがあった。- Page 135

神が支配する自由と権利がある。我々はその自由と権利が与えられている。しかし人間は、自ら鍛錬を積みながら生きていかねばならない。- Page 140

まるでナイフで深く傷つけられた思いだった。- Page 154

異国に身を置くと、心と視野が広がる。- Page 165

「結婚しちゃったりして。もちろん恋愛に発展したらね。」と言う。私はどう反応すればいいのか困った。- Page 192

Copyright © 2005-2008, Wayne Erwin Brown